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乳歯は全部で20本!生える時期と順番を分かりやすく解説

「子どもの歯はいつから生え始めるの?」「乳歯は全部で何本ある?」「生える順番に決まりはあるの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

結論として、乳歯は全部で20本あり、生後6か月頃から生え始め、2歳半〜3歳頃までに生えそろうのが一般的です。

ただし、歯が生え始める時期や順番には個人差があるため、多少前後してもすぐに問題があるとは限りません。
乳歯の本数や生える時期について、知っておきたいポイントは以下のとおりです。

  • 乳歯は全部で20本:上の歯10本、下の歯10本が生えます
  • 生後6か月頃から生え始める:一般的には下の前歯から生えることが多いですが、個人差があります
  • 2歳半〜3歳頃までに生えそろう:20本の乳歯がすべて生える時期には幅があります
  • 生える順番にはある程度の目安がある:前歯から奥歯へ向かって生えていくのが一般的です
  • 歯が生える時期や順番には個人差がある:多少の早い・遅いだけで過度に心配する必要はありません

乳歯は、いずれ永久歯に生え変わる歯ですが、食事を噛むだけでなく、永久歯が正しい位置に生えるためのスペースを確保する役割もあります。
そのため、乳歯の時期から適切なケアを行うことが大切です。

この記事では、乳歯20本の生える時期と順番、上下の歯が生える目安、乳歯が生える際に見られる変化、歯がなかなか生えてこない場合の受診の目安について、歯科医師がわかりやすく解説します。

 

乳歯は全部で20本!上下左右の内訳を解説

子どもの乳歯は、上下の顎にそれぞれ10本ずつ、合計で20本生えるのが基本です。
この20本は、顔の中心から左右対称に、上の歯が右に5本・左に5本、下の歯も同様に右に5本・左に5本という構成になっています。
すべての乳歯が生えそろうのは、個人差はありますが、おおよそ2歳半から3歳頃です。

まずは基本の本数が20本であることを知っておくと、お子さんの歯の成長を見守る上での一つの目安になります。
では、この20本の歯はいつ頃、どのような順番で生えそろうのでしょうか。

 

上の歯10本・下の歯10本が基本の構成

乳歯の基本構成は、上顎に10本、下顎に10本の合計20本です。
これは前歯から奥歯にかけて、上下左右のブロックごとに同じ種類の歯が対称に生えることを意味します。
具体的には、各ブロックに乳中切歯、乳側切歯、乳犬歯、第一乳臼歯、第二乳臼歯の5本が1セットとして配置されています。
対称的な構成によって、食べ物を効率的に噛み砕く機能が果たされます。

 

乳歯の正しい数え方と歯の名称

乳歯は、前から奥に向かって「乳切歯」「乳犬歯」「乳臼歯」の3種類に大別されます。
歯科医院では、これらをアルファベットで呼ぶことが多く、真ん中の前歯から奥に向かってA、B、C、D、Eと数えます。
具体的には、Aが乳中切歯、Bが乳側切歯、Cが乳犬歯、Dが第一乳臼歯、Eが第二乳臼歯に対応します。
この呼び方を知っておくと、歯科検診の際に説明が理解しやすくなります。

 

【年齢別】乳歯が生えそろう時期と順番の目安

赤ちゃんの歯が生え始める時期や順番には個人差が大きいものの、一般的な目安を知っておくことで、成長の過程を安心して見守ることができます。

通常、0歳後半から下の前歯が生え始め、2歳から3歳頃にかけてすべての乳歯20本が生えそろいます。

ただし、これはあくまで平均的なペースであり、多少前後することは珍しくありません。
ここでは、年齢ごとの目安となる歯の本数や生える順番を解説します。

 

最初の歯は生後6~9ヶ月頃に下の前歯から生える

赤ちゃんに最初の歯が生えるのは、一般的に生後6ヶ月から9ヶ月頃です。
多くの場合、下の前歯である「乳中切歯」が2本ちょこんと顔を出すところから始まります。
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歳のこの時期は歯ぐずりが見られることもありますが、これも歯が生えるための成長過程の一つです。

ただし、生える時期には個人差が大きく、もっと早く生える子もいれば、1歳近くになってからようやく最初の歯が見える子もいます。

 

1歳半頃までに上下の前歯が合計8本そろう

1歳を過ぎて1歳半頃になると、多くの子どもは上下の前歯が生えそろい、合計8本になっていることが目安です。
下の前歯2本に続き、上の前歯が4本生え、その後、下の乳側切歯2本が生えてきます。
この時期になると、少しずつ食べ物を前歯でかじり取ることができるようになります。

ただし、生える順番が多少異なるケースもよく見られます。

 

3歳頃に奥歯(第二乳臼歯)が生えて20本が完成

前歯が生えそろった後、1歳半頃から奥歯である乳臼歯が生え始めます。
最初に第一乳臼歯、次に乳犬歯、そして最後に一番奥に位置する第二乳臼歯が2歳半から3歳頃に生えてきます。
第二乳臼歯が上下左右に生えそろうことで、合計20本の乳歯列が完成します。
すべての歯がそろうと、大人と同じように食べ物をすりつぶして食べられるようになります。

 

発育の目安なので生える時期の個人差は心配しすぎない

乳歯が生える時期や順番は、あくまで発育の目安の一つです。
平均よりも半年から1年程度ずれることは、決して珍しいことではありません。
周りの子と比べて生えるのが遅いからといって、過度に心配する必要はないでしょう。
大切なのは、生えてきた歯を虫歯にしないようにしっかりとケアすることです。

ただし、一定の時期を過ぎても全く生えてこない場合は、歯科医師に相談することも重要です。

また、子どもの乳歯が抜ける時期については、こちらの記事で詳しく解説しています。

子どもの乳歯はいつから抜ける?乳歯の生え変わりスケジュール完全ガイド

 

乳歯の本数が20本ではない場合に考えられる主な原因

子どもの歯の本数を数えた際に、20本に足りなかったり、逆に多かったりすることがあります。
その場合、いくつかの原因が考えられます。

歯がくっついて生えている「癒合歯」のように見た目の本数が減っているケースや、生まれつき歯の数が少ない「先天性欠如」、あるいは余分な歯が生えてくる「過剰歯」などが主な原因です。

 

見た目の本数が少なくなる原因①:癒合歯

癒合歯とは、隣り合う2本の歯がくっついて1本の大きな歯のように生えてくる状態のことです。
特に下の前歯によく見られ、この場合、歯を数えると1本少なく見えます。
乳歯が癒合歯だと、後から生え変わる永久歯の数や形に影響を及ぼす可能性があります。

例えば、永久歯が元々ない、あるいは永久歯も癒合しているケースがあるため、レントゲンで確認することが推奨されます。

 

生まれつき本数が足りない原因②:先天性欠如

先天性欠如は、生まれつき歯の種である歯胚が作られず、歯が生えてこない状態を指します。
乳歯で見られることは比較的まれですが、もし乳歯に先天性欠如がある場合、その下にある永久歯も同じように欠如している可能性が高くなります。
レントゲン検査で歯胚の有無を確認することで、将来の歯並びや噛み合わせへの影響を予測し、早期に対策を立てることが可能です。

 

通常より歯の数が多い原因③:過剰歯

過剰歯とは、本来あるべき20本以上に余分な歯が生えてくる状態です。
上の前歯の間や、歯列の内側・外側に生えることが多く、形は円錐状や本来の歯と似たものなど様々です。

過剰歯があると、正常な歯の萌出を妨げたり、歯並びが乱れる原因になったりすることがあります。
歯科医師の診断のもと、適切な時期に抜歯などの処置が必要になる場合が多いです。

 

歯科医院に相談を検討すべきケース

子どもの歯の成長には個人差がありますが、中には専門家である歯科医師に相談した方が良いケースも存在します。
例えば、一定の年齢を過ぎても最初の歯が生えてこない場合や、乳歯がなかなか生えそろわない場合です。

また、歯の形や歯並びに明らかな異常が見られる時も、早めに受診することで適切な対応ができます。

 

1歳を過ぎても最初の乳歯が1本も生えてこない

多くの赤ちゃんは生後6ヶ月から9ヶ月頃に最初の歯が生え始め、通常は1歳までには少なくとも1本は生えてきます。
もし1歳の誕生日を過ぎても下の歯ぐきに全く変化が見られない場合は、一度小児歯科で相談してみることをお勧めします。
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歳児の段階でレントゲンを撮ることは稀ですが、触診などで歯ぐきの中の状態を確認し、専門的なアドバイスをもらうことで安心につながります。

 

3歳半を過ぎても20本の歯が生えそろわない

乳歯が20本すべて生えそろうのは、平均的に3歳頃です。
成長には個人差があるため、多少の遅れは心配ありませんが、3歳半を過ぎても奥歯などが生えてこず、明らかに本数が足りない場合は歯科医院の受診を検討しましょう。

先天性欠如など、生まれつき歯が足りない可能性も考えられるため、レントゲン検査で歯の状態を確認してもらうと良いでしょう。

 

明らかに歯の形がおかしい、または歯並びが気になる

生えてきた歯の形が極端に大きい、または尖っているなど、見た目に違和感がある場合は癒合歯や過剰歯の可能性があります。

また、下の歯が上の歯より前に出ている「反対咬合(受け口)」など、歯並びが気になる場合も相談の対象です。
将来の永久歯の歯列にも影響を及ぼす可能性があるため、専門家の目で一度チェックしてもらうことが大切です。

 

永久歯(大人の歯)の本数は乳歯とどう違うのか

子どもの成長に伴い、乳歯は永久歯へと生え変わります。
永久歯は本数だけでなく、大きさや性質も乳歯とは大きく異なります。
乳歯が全部で20本であるのに対し、永久歯はそれよりも多い本数が生えてきます。

 

永久歯は親知らずを含めると合計28~32本

永久歯の基本の本数は、上下合わせて28本です。
これに加えて、一番奥に生える「親知らず(第三大臼歯)」が上下左右に1本ずつ、最大4本生える可能性があります。
そのため、親知らずがすべて生えそろった場合、永久歯の合計は32本となります。

ただし、親知らずは元々ない人や、骨の中に埋まったまま生えてこない人もいるため、永久歯の最終的な本数は28本から32本と個人差が大きいです。

 

乳歯と永久歯では色や大きさ、歯の質も異なる

乳歯と永久歯は本数以外にも多くの違いがあります。

まず、色は乳歯が白く青みがかった色合いなのに対し、永久歯は黄色みがかって見えます。
大きさも永久歯の方が一回り大きいです。

また、歯の質も異なり、乳歯は表面のエナメル質が薄く柔らかいため、虫歯になると進行が早いという特徴があります。
生え変わりの時期は、大きさや色が違う歯が混在して見えます。

 

乳歯から永久歯への生え変わりが始まる時期

乳歯から永久歯への生え変わりは混合歯列期と呼ばれ、一般的に6歳前後から12歳頃まで続きます。
この時期は、乳歯が抜けたり永久歯が生えてきたりと、口の中が大きく変化します。
最初の永久歯の登場から、すべての歯が永久歯に置き換わるまでには、長い年月がかかります。

 

6歳臼歯が最初のサイン!一番奥から生えてくる永久歯

多くの人が「乳歯が抜けること」を生え変わりの最初のサインと考えがちですが、実際にはその前に、一番奥の乳歯のさらに奥から「第一大臼歯」、通称「6歳臼歯」が生えてきます。
乳歯と交換するのではなく、新たに追加される最初の永久歯です。

6歳頃に生えるためこの名がついており、噛む力が最も強く、歯並びの基準となる重要な歯です。

 

前歯から奥歯へ順番に抜けて生え変わっていく

6歳臼歯が生えてくるのとほぼ同じ時期に、下の前歯から乳歯が抜け始めます。
その後、おおむね乳歯が生えてきたのと同じような順番で、前歯から奥歯へと永久歯への生え変わりが進んでいきます。

通常、12歳頃までには親知らずを除く28本の永久歯が生えそろいます。
乳歯がグラグラし始めたら、自然に抜けるのを待つのが基本です。

 

乳歯の本数に関するよくある質問

子どもの歯の成長については、多くの保護者が様々な疑問や不安を抱えています。
特に乳歯の本数や生える時期は、他の子どもと比較しやすいため、心配になりがちです。
ここでは、乳歯の本数に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

 

子どもの乳歯は上下合わせて何本生えるのが正常ですか?

正常な場合、子供の乳歯は上の歯10本、下の歯10本の合計20本が生えます。
上下左右それぞれ5本ずつの構成になっており、通常は3歳頃までにすべて生えそろいます。
この20本という本数が、子どもの歯の成長を確認する上での基本的な目安となります。

 

乳歯の生える時期が周りの子より遅いようです。本数はそろいますか?

乳歯が生える時期には個人差が大きく、目安より半年から1年ほど遅れることは珍しくありません。
多くの場合、生え始めの時期が遅くても、最終的には20本きちんと揃うことがほとんどです。
子どもの成長ペースを尊重し、過度に心配せず見守ることが大切です。

 

乳歯の本数が少ない場合、永久歯にどのような影響がありますか?

乳歯が生まれつき少ない「先天性欠如」の場合、その下にある永久歯も同じように欠如している可能性が高いです。

また、2本の歯がくっついた「癒合歯」の場合も、後続の永久歯の本数が足りなかったり、同じく癒合していたりすることがあります。
気になる場合は、歯科医院でレントゲンを撮って確認すると良いでしょう。

 

まとめ

子どもの乳歯は、上下合わせて合計20本生えるのが基本です。

生後6ヶ月頃から生え始め、3歳頃までに生えそろいますが、その時期や順番には大きな個人差があります。
平均的な目安と多少異なっていても、過度に心配する必要はありません。

ただし、1歳を過ぎても全く歯が生えてこない、3歳半を過ぎても生えそろわない、あるいは歯の形や本数に明らかな異常が見られる場合は、一度小児歯科に相談することをお勧めします。

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記事監修/とみひさ歯科クリニック院長 富久 賢哉

記事監修者写真

■略歴

2002年3月
大阪大学歯学部卒業
2013年9月
「とみひさ歯科クリニック」開院
現在に至る

資格・所属学会

  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本顎咬合学会

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